2013年1月16日水曜日

あのいってらっしゃいを



4時にはお家を出た
誰もいない道に一緒にキャリーの音を響かせた
希望に溢れた家出とか夜逃げとかをしてる気分になった

街灯だと思ってた大きくてオレンジ色の丸は大きな大きなお月様で
ニヤニヤの止まらないホームを出て一眠りから覚めたとき、今度はキラキラの朝日がこっちを照らしていて
最高のいってらっしゃいを貰った気がした

雨だから見れたあの小川の流れとか私は忘れないな
あと雨に打たれて氷でできてるように見えた神様のガラスの階段もすごく素敵だったな

戻ってくる頃には雨が上がって、洗われたような空がキラキラしてて
焼肉屋さんに忘れたiPadはすごく大事そうに保管してくれてて
久しぶりに三人ですっぽんぽんになったことも、
I♡湯で外人さんが我慢大会してた話も、番台のおばあちゃんと悩みに悩んで決めたTシャツも
沢山の美術館をぐるぐるまわったことも、全部がキラキラしてる



素敵な寄り道旅行をして、夏ぶりに地元へ帰省

いつもは高校の友だちと会うことが多いんだけど成人式があったから中学の友だちとも会った。
あの子は留学してて来れなくて、あの子はもう3歳のママで、咳をして肋骨を折るようなあの子も結婚するって
昔立志式をしたあの体育館で成人式をした。
着物を着ると背筋がしゃんとして、椅子の座り方、車の乗り方何をするにも奥ゆかしい仕草になるからすごい。
そのあとのクラス会で彼と話す機会があってお酒の力もあってあの時のことをあーだったこーだった話した。知らない人はびっくりしただろうな、
彼が覚えていること私が覚えていないこと。私が覚えていること彼が覚えていないこと。全然違って面白かった。だからその分私は忘れないでいようって思った、思い出したことももう忘れないでいたい

変わらずにいて帰れる場所があるから安心してやっていけてるんだろうな。でも全てが変化しないはずがなくて。ママの閉じてもひっつかないくらい痩せた足も、すーたろのお母さんの話も。もうこっちに帰ってこようかななんて思ったけど、あの人のためにも、なにより自分のためにも、ここにとどまってはいけないなって。これが私の仕事で、これが私の大切にしているもので、これが伝えたいことで、ちゃんと胸をはってどれそれ見せたい。私が元気にするから今はゆっくり歩いて欲しいなってそんなことばかり考えています