2013年10月9日水曜日

タイヤが擦れる音とも

夜も更けこんで、作業をやめてベッドに入る。静かになった部屋になんともいえないような、でもどこか生命を感じるような音が聞こえた。
その正体はさっきグラスに注いだ炭酸水だった。シュワシュワとも言えないような音が細く続いていた。
底からぷーっと上がって弾ける気泡を少しだけ眺めて全部飲み干した。
飲み干したから、もうシュワシュワと言い切れないような音はしない。飲み干したけど、もう音はしない。本当は私の体の中で、同じ音を鳴らしているかもしれないのに。

忙しさにちょっと胸が躍っている。耳をすましても何も聞こえないようにはなりたくないね。

2013年9月19日木曜日

駐車場代です


もう3週間くらい前のことだけど、幼馴染と喧嘩してた。かわいい静かな口論みたいなのを続けていたんだけど。
田舎の小さいとこだから、実家の母と幼馴染が会ったみたいで、
私が夜中家に帰って来る頃にはそれまでの2人に戻ってて
もちろん母は喧嘩のことなんて、ちっとも知らないのに偶然にも仲裁していて、田舎も母もさすがだなあ といった感じ

そのときに、母と幼馴染で、あいつは地元に頻繁に帰ってきすぎだって笑いのネタにされていたらしい。
だから、今年の正月は帰らないぞって むむっと決めたんだけど、親知らず抜かなきゃなあ~~~

まあ親知らずなんかよりも、帰ってこんとけ!ってうるさいのは、母と幼馴染なんだけどね
いじけたから帰らんぞ、親知らず抜いたらちゃっちゃっと戻ってしまうぞ!

なんてぶりっ子したとこで、幼馴染とまた些細な喧嘩をし始めそうな予感。
仕事忙しくて彼女とすらロクに会えないのに、私が帰ると時間割いて会ってくれるいい奴。お互いに大人に近付いた今だからこそ喧嘩するようになったから、ちょっと嬉しい。
でもちゃんとぶつかり合いたいです。奴とは、


2013年9月3日火曜日

ヒグラシとスズムシ


8月最後の日、涼しくって悲しい気持ちになってたけど
9月は初日から雨が続くって聞いてたけど
また暑くなって、まだまだ暑い日々が続きそうな

調布の花火大会

うまく撮れてないのが、また夏の終わりらしくて好き。

でも、おやつの時間を過ぎるとオレンジ色の陽がさしてきて、建物の間をエアコンの冷気をにぶくしたような風が吹いて、わたしはたちまち悲しい気持ちに持って行かれる

港に行った日はずっとぬるい風が心地良くふいてたたなあ
ぬるいのが良いなんておかしいの
あの日は嘘じゃないよね、あの陽も嘘じゃない
そうだといいな
一個だけキミに教えるなら、あごにニキビができました。


2013年8月18日日曜日

これからクダラナイコトを言います


君が言ってたように
知らないこといっぱいだよ
君のことずーっと見て来て
他の人には言わないこと言ってくれて
私も私で君には色々話して来て
いつも制作に息詰まると八つ当たりして
かと思ったら好き勝手甘えて
それでさらにわがまま言う私だし

空白の4年間を過ごしてきて
理想ばかり高くなって
でも自分はそんな理想と背比べできないくらいの身の丈だって
何度も言い聞かせることがあって

でもよく知らなくてもいいやって思ってさ
でも正直に話してくれたから
いっぱい聞きたくなっちゃった
つられて素直になっちゃったよ

ずっと君が分からなくて
ずっと嘘をつかれているものだと思ったけど
また嘘だって思ってる?って
気付いた君はそう投げかけて
でもあの時私とても信じる気持ちが強くてね
だから想ってるんだナアって
ナアとかって綺麗事かもなあ


覚悟決めたら最後までやるんだ
いつか最後はくる気がするけど
好い形だといいね2人ともちゃんときれいでいて

君はさよならした次の日
といっても半日後くらいに
覚悟をきめて話してくれたはずなんだけど
刺されない程度に

終わりの夜をゆっくり過ごしてるかな
(私にはこのタイプのやり方が理解できない)
それともいつも通りの喧嘩を越えたほかほかした夜かな

君は決めたって言ってたけど
やっぱりそれなりの月日過ごしてきた子だから
心が揺らいでしまわないかなって
不安だし
それでもって覚悟してるつもりにはなってるし
私は時計見て、時計みたとこでどーしよーもできないから
弄ってみて、ぐるぐるして

でもさっきの嘔吐しちゃいそうなタイプの気持ち悪さを久しぶりに感じて
それだけ反対の自分の気持ちに気付いた
反動だよなあ
もしこちらに来てくれたとして
いっときは遠いままでしょ
友達の話きいて、勝手に自分重ねて
私にできるかなって
自分だけじゃなくて君のことも重ねて


クダラナイコトなんて纏まらない方がいいよ

私は今まで通りなんだからしゃんとやっていけばいいよ
自分を好きになってあげればいいよ
大丈夫だよ、ずっとそうしてきたんだから
都合よく他のもので紛らわすこともできるよ

いつも信じると裏切られてきたからねって笑って言ってあげようね
もしそんなときは。

でも沢山沢山信じて待ってるからこんなこといっぱい書けちゃうだよなあ


最後の最後の階段で踏み外して超かっこいい着地したこと思い出して笑っていけそうね

2013年4月29日月曜日

知らないのに懐かしく


骨董市、もう水曜日にはやらないんですって、土日ばっかなんだって。

よく水曜日のタイポグラフィの授業に行かずに骨董市見に行ってた。いっつも晴れてピクニックしたくなるようなお天気で、本当に好きなんだろうなっておじいちゃんとおばあちゃんのお客さんがゆっくりお店見てる感じがすごく好きだった
商品触ったら怒られちゃうんじゃないかってくらい頑固そうなおじいちゃんとか、価格聞いたらてめぇみたいな価値の分からないやつには売らねえよみたいな雰囲気もなんだか面白いんだよなあ
かと思えば天気に似合うようなにこにこの笑顔で、お姉さんが興味もってくれるなんて嬉しいねえ、値下げするから言ってねって
どっちもがあわさってるから変ににこにこしちゃう。頑固そうなおじいちゃんにいたっては想像でしかないんだけどね

2013年4月14日日曜日

女の会話はつまらない


心に決めたよってみんなに言ってしまったけど
心にちゃんと聞いてみなきゃわかんないや

その理由なんて見事に不純だし
なにより自己満足なんだよね
3年前の私は絶対そうあっちゃいけないと思って
こう生きて来た気がするんだけど
もう、そうも言ってられない気がしたの
男の人と話すとそれだ、って言われた
いつもは2人になると会話つまるのに
その日はお互いにすーっと話せてたのが不思議で笑える

昨夜の出来事はなんだか大きい
ミーハー心くすぐられて行って来た訳だけど
なんだかなーやっぱりこう凝り固まるのも。。
3年前の私に会ったら、そんな不純な理由でまじかよ
って言われるかもしれないけど
でもごりごりにかたまってほどけなくなりそうだからって言おう
言い訳とかまじかよって言われるかな〜〜〜

でもこれは2月あたりに決めたんだ
もっと大事なこと心に決めるべきだけど
目標とかつくったり、達成したりするのが苦手な私だから
このくらいのゆるさでいこーっと
こんなくだらないことかいてたら数ヶ月後の私は笑ってしまうよ
でもその数ヶ月後には達成できてるのが一番だな〜◎

心に決まってますか〜〜〜〜〜〜



2013年2月4日月曜日

バッテリー



宮崎に帰省したときに、えびので出会ったグラデーション
このあとすぐにバッテリーが切れたことを覚えている。


「右と真っすぐ!」「んじゃ右!」って
運転手が車が行ける方向を言って、私が直感で好きな方向を答える
どこに行くか決めない、どこに行くかもわからないあの深夜のドライブがもう一度したいなあ

僕たちなにを目指して、今どこにいるのかな


2013年1月16日水曜日

あのいってらっしゃいを



4時にはお家を出た
誰もいない道に一緒にキャリーの音を響かせた
希望に溢れた家出とか夜逃げとかをしてる気分になった

街灯だと思ってた大きくてオレンジ色の丸は大きな大きなお月様で
ニヤニヤの止まらないホームを出て一眠りから覚めたとき、今度はキラキラの朝日がこっちを照らしていて
最高のいってらっしゃいを貰った気がした

雨だから見れたあの小川の流れとか私は忘れないな
あと雨に打たれて氷でできてるように見えた神様のガラスの階段もすごく素敵だったな

戻ってくる頃には雨が上がって、洗われたような空がキラキラしてて
焼肉屋さんに忘れたiPadはすごく大事そうに保管してくれてて
久しぶりに三人ですっぽんぽんになったことも、
I♡湯で外人さんが我慢大会してた話も、番台のおばあちゃんと悩みに悩んで決めたTシャツも
沢山の美術館をぐるぐるまわったことも、全部がキラキラしてる



素敵な寄り道旅行をして、夏ぶりに地元へ帰省

いつもは高校の友だちと会うことが多いんだけど成人式があったから中学の友だちとも会った。
あの子は留学してて来れなくて、あの子はもう3歳のママで、咳をして肋骨を折るようなあの子も結婚するって
昔立志式をしたあの体育館で成人式をした。
着物を着ると背筋がしゃんとして、椅子の座り方、車の乗り方何をするにも奥ゆかしい仕草になるからすごい。
そのあとのクラス会で彼と話す機会があってお酒の力もあってあの時のことをあーだったこーだった話した。知らない人はびっくりしただろうな、
彼が覚えていること私が覚えていないこと。私が覚えていること彼が覚えていないこと。全然違って面白かった。だからその分私は忘れないでいようって思った、思い出したことももう忘れないでいたい

変わらずにいて帰れる場所があるから安心してやっていけてるんだろうな。でも全てが変化しないはずがなくて。ママの閉じてもひっつかないくらい痩せた足も、すーたろのお母さんの話も。もうこっちに帰ってこようかななんて思ったけど、あの人のためにも、なにより自分のためにも、ここにとどまってはいけないなって。これが私の仕事で、これが私の大切にしているもので、これが伝えたいことで、ちゃんと胸をはってどれそれ見せたい。私が元気にするから今はゆっくり歩いて欲しいなってそんなことばかり考えています